便の状態を見る 理想的な便の種類と形

2017.1.30

大切なのは、適度な硬さと形

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健康な便は80%が水分、20%が固形物、という割合になっています。
このバランスが崩れると、便秘や下痢の状態になってしまいます。

少し柔らかめのバナナが、理想的な硬さの便です。
便秘を予防したい方は、このくらいの硬さの便を目指しましょう。

反対に、あまり好ましくない便について解説していきたいと思います。

 

硬い便

便が硬くなるのは、便が腸に長く留まり、水分がどんどん吸収されることが主な原因です。
このタイプの便になってしまう方は、食物繊維や水分が不足している可能性があるので、意識的に摂るようにしましょう。

toilet_illust_003-1コロコロした便は、ストレスが溜まっていることが原因の可能性があります。

腸はストレスを感じると、ぜん動運動が過剰に働き、腸が痙攣状態になってしまいます。

また、腸が何らかの原因で狭くなっている可能性もありますので、かかりつけの医師や専門医に相談しましょう。

 

柔らかい便

柔らかい便というのは、ペースト状の便や泥水のような便のことをいいます。

ペースト状の便は、消化不良などが原因の可能性があります。
ペースト状の便が出た時には、脂肪分を多く含む食べ物や消化の悪い食べ物は控えるようにしましょう。

泥水のような便は、主に下痢のことです。ほとんど水のような状態の便のことをいいます。
下痢の原因としては、冷えや暴飲暴食、乳製品の摂りすぎなど様々です。

下痢が一時的な場合、下痢になった原因に対して消化器官が拒否反応を起こしているような状態なので、下痢になった原因を思い返してみて、気を付けるようにしましょう。
一時的な下痢は、下痢止めなどで無理に止めず、出してしまえば良くなることが多いです。

ただし、下痢が長く続く場合には、かかりつけの医師や専門医に診てもらいましょう。
また、鶏鳴下痢(けいめいげり)といって、早朝、明け方によく下痢になるタイプの人は、漢方の専門医に診てもらうことをおすすめします。

色と臭いで腸内環境がわかる

 

便の臭い

ツンとくる臭いや刺激の強い臭いの便が出た場合には、腸内で食べかすの腐敗が進んでいる可能性があります。 近年では食の欧米化が進み、高たんぱく高脂質の食事を摂る方が増えています。
その結果、臭いが強くなっている方も多いようです。

また、高齢になるにつれて善玉菌は減っていきます。そのため、加齢とともに便の臭いも強くなっていきます。
これは仕方がないことですが、食生活に気をつけるなど、できる範囲で対策していきたいですね。

臭いの少ない、健康的な便を出すためには、食事を見直すことが大切です。 腸の善玉菌を増やし、腸内環境を整えることで、臭いが少なくなっていきます。

善玉菌を増やすために、ヨーグルト、味噌・漬物・納豆などの発酵食品、バナナなどを積極的に摂るようにしましょう。

また食事のバランスも大切です。
偏った食事をしていないか見直しましょう。

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便の色

便の色は、胆汁に含まれるビリルビンという成分の影響で、健康な状態では、黄色がかった茶褐色になります。
普段の便と色が違う場合、どのような理由が考えられるでしょうか。いくつか例をあげます。

○白色や灰色の便
白っぽい便や灰色の便は、胆汁がしっかり出ていない可能性が考えられます。暴飲暴食や高脂肪の食生活を続けることで、大量の胆汁を消費するために一時的に胆汁が不足した結果、便が白くなります。
これを白色便といいます。
しかし、肝臓や胆のうの病気が原因になっている可能性もあるので、白色便が続くようでしたら専門医を受診してください。

○緑色の便
ビリルビンが酸化すると、うんちの色は緑色~深緑色になります。この緑色の便を酸化便といいます。赤ちゃんによくみられる症状で、そんなに心配する必要はありません。
ですが、まれに、黄疸や腸炎、溶血性貧血でも緑色になることがあります。
抗生物質の服用で、腸内の善玉菌が減ったときにも緑色になる可能性があります。

○赤色の便
赤い色の中でも、イチゴのような色は痔が原因で出血している可能性があります。
しかし、痔だと思い込んでいて放置していたら、重大な病気だった、ということも考えられます。
あまりにも赤い便が長引く時には、大腸がんや潰瘍性大腸炎の可能性があるので、専門の医師の診察を受けましょう。

○黒色の便
黒い便というのは、体からの危険信号の可能性が高いです。タール便といいます。
胃や食道、十二指腸からの出血の可能性があります。
黒い便が出た場合にも、専門の医師に診てもらうようにしましょう。

 

毎日健康な便を出そう


理想的な便についてお分かりいただけたかと思います。 便が出たらチェックするような習慣をつけ、色や形、臭いを確認するようにしてみましょう。
しかし、便秘が長引いて便の状態が確認できないような方は、 まずは便秘解消を目指すことが最優先ですね。

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便秘薬と上手に付き合い排便のリズムを整えたら、 便のチェックをして、より健康的な便に近づけていきたいですね。
「昭和便秘のおくすり」は医薬品です。
用法・用量を守り、使用上の注意をよく読んでお使いください。

 

薬剤師 木全