【薬剤師】が教えます。糖尿病と便秘の関係

2016.7.13

 

糖尿病とは?

 

constipation_illust_018糖尿病とは、血液中のブドウ糖の量が多くなる(血糖値が高くなる)病気です。
通常、血糖値はインスリンというホルモンのはたらきによって制御されています。
このインスリンの量が少ない、または正常に作用しないため慢性的な高血糖になる状態を糖尿病といいます。

インスリンは血中のブドウ糖を体中の細胞に運び、エネルギーや脂肪として蓄える役割を担っています。
糖尿病になるとブドウ糖が血液に留まり続け、活動に必要なエネルギーとして使われなくなるため、全身のだるさや立ちくらみといった症状が表れます。

他にも代表的な症状として喉の渇きや頻尿、糖を含んだ尿が出る、独特の体臭、体重の減少などがあります。

便秘との関係性は?


eat_illust_001便秘になると腸に溜まったガスが血中に溶け込み、肝臓の機能やインスリンを分泌するすい臓の働きが低下します。
そのため便秘が進むと血糖値が高くなり、糖尿病のリスクが高まります。

また、糖尿病の代表的な合併症の一つに神経障害があります。自律神経が糖尿病の神経障害 によって自律神経のバランスが崩れると、便秘になりやすくなります。

糖尿病の治療の一環である食事制限が便秘の原因になることもあります。
排便にはある程度の便の量が必要なため、便をつくるための食事もカロリーや栄養が一定量必要です。

糖尿病の食事療法ではカロリーや資質を制限する必要があるため、便がつくられず、排便が滞りやすくなります。

便秘は早めに対処を

 

生活習慣病としてよく聞く糖尿病ですが、便秘とも関連があることは理解してもらえましたか。
先ほどお話しした理由で、糖尿病の治療と並行して便秘を解消するのは通常より難しくなりますから、早く解消した方がよいでしょう。

糖尿病でなくとも、病気につながるような便秘は症状が重いことが多く、不快感やストレスもつらいものです。

症状が軽いうちに早めに解消しましょう。

生活習慣の改善から原因を取り除くのが難しい場合は、便秘薬のサポートで解消するのもおすすめです。
しかし、糖尿病の治療薬の副作用に便秘の様な症状などあるので、便秘のような症状がて出た場合には、主治医もしくは普段かかりつけの調剤薬局の薬剤師に相談してください。

また、糖尿病に限らず持病のある方、病院などからのお薬を服用している方で便秘に困っている場合は医師に相談しましょう。

薬剤師 木全