アロエの便秘解消効果

2016.11.7

便秘に効くのは「医薬品アロエ」

医薬品に使われるアロエは、薬用種のアロエの葉の液汁を煮詰めて
乾燥させた塊で、色は緑色ではなく、黒褐色です。

アロエは95%近くが水分でできていますから、乾燥させたものは、
植物そのものと比べると何十倍もの濃度になり、
有効成分の苦味健胃薬や下剤等が凝縮されています。

これを「局方アロエ」といい、医薬品としての細かい規定によって
使用者に対して安全性、有効性が保たれるようになっています。

一般の医薬品に配合されるのは、この乾燥した塊を粉末にしたものです。
医薬品ですから、販売は薬局・薬店に限られます。
用法は内服の場合、胃腸の薬、便秘の薬として利用されています。

ただし、多量に使用すると骨盤内臓器の充血や仙痛を起こすことが
ありますから、妊娠時の使用は控える必要があります。

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医薬品の原料となるアロエは日本では栽培されていません。

ケープアロエ

主に日本で医薬品のアロエとして使われているのはケープアロエになります。

日本薬局方に収載されているアロエは、南アフリカ共和国ケープ州で
生薬生産用植物として栽培されているケープアロエです。
この種類は日本では栽培されていません。


このケープアロエのいくつかの品種の葉から得た黄色い液汁を乾燥させて固め、
粉末にしたものがアロエ便秘薬の成分になっているアロエ末です。
アロエ末に含まれるバルバロインが薬理作用を有して排便を促進します。


医薬品用途以外のアロエは食用品や化粧品用として使われている

日本のアロエは主にキダチアロエかアロエベラです。
使用目的が医薬品のアロエと異なり食用品や化粧品に使われています。

キダチアロエ
主に日本を特産地とするアロエで、昔から別名「医者いらず」といわれ、
民間薬として親しまれてきました。
便秘に効く成分(バルバロイン)がほとんど含まれていないため、
医薬品の原料とはならず、健康食品や化粧品の原料として使用されています。

アロエベラ
観葉植物として世界中で栽培されています。
便秘に効く成分(バルバロイン)は全く含まれていないため
健康食品や化粧品に使用されています。
ヨーグルトに入っているのはアロエベラがほとんどです。

Scenic view of crop of aloe vera plants receding into distance, Thailand.

全てのアロエが便秘に効くわけではない!

アロエは、500種以上あると言われていますが、
すべてのアロエが便秘に効くわけではありません。

医薬品アロエは薬用アロエを原料として有効成分を濃縮しているため
便秘に効果があります。
日本で栽培されているアロエを便秘解消目的で食べたからといって
便秘に効果が得られるほど効くことはほとんどありません。

アロエには腸内環境を整える効果がある

アロエには善玉菌の働きをサポートする食物繊維の多糖類が含まれているので、
これにより腸の調子を整える効果は期待できます。
医薬品アロエのように直接便秘に効くことは難しいですが、
腸内をきれいにすることで便秘体質を改善することに繋がります。

アロエを摂取するのは便秘解消目的ではなく、
腸内環境を改善するために摂取するには良いでしょう。


※便秘薬の中には医薬品のアロエを配合した物があります。
医薬品のアロエを一度に大量に摂取してしまうと腹痛や下痢などを
引き起こす恐れがありますので、適正に使用しなければなりません。

このため、医薬品としてのアロエは、当然のことながら
医薬品としてしか販売が許されていません。
医薬品ですから使用上の注意をよく読んでお使い下さい。

また、アロエには刺激性便秘薬で大腸に近いところにある子宮を収縮させたり、
充血させる作用があるため、妊娠中は使用できません。