要注意!便秘薬を使用してはいけない方

横たわる妊婦さん
2017.6.16

「便秘の苦しさを今すぐ解消したい!」 と嘆いている方もいらっしゃると思います。

便秘の苦しみをすぐに解消してくれる方法として思いつくのは、「便秘薬」ではないでしょうか。

便秘にも、さまざまなタイプが存在します。
便秘のタイプやお身体の状態によっては、「便秘薬」を使用してはいけない方もいるということを、ご存知でしょうか。

便秘薬の使用を検討している方はまず、自分の便秘のタイプを慎重に見極めましょう。

 

「けいれん性便秘」タイプの方

一口に便秘と言ってもさまざまなタイプが存在しますが、その中でも便秘薬の使用に慎重にならなければいけない便秘のタイプは「けいれん性便秘」の方です。
この「けいれん性便秘」は、大腸が引きつり、排便を促す働きである「蠕動(ぜんどう)運動」が不規則になってしまっている状態です。

けいれん性便秘の症状の特徴として、
・腹痛が起こる
・ウサギのように丸くて硬い便が出る
・残便感がある
・下痢と便秘を繰り返すこともある
が挙げられます。

このタイプの便秘は、「ストレス」が大きな原因となって引き起こされています。
そのためけいれん性便秘はしばしば、「ストレス性便秘」とも呼ばれています。
ストレスが自律神経に影響を及ぼし、交感神経と副交感神経のバランスが乱れます。
副交感神経が優位になり続けてしまうことで、腸の一部がけいれんを起こし、便通が滞り、便秘が引き起こされてしまうのです。

けいれん性便秘の方の場合、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にするタイプの便秘薬、「刺激性便秘薬」は使用できません。
過活動状態の腸にさらに刺激を加えることとなり、腹痛や便秘の悪化を招く危険性があります。

 

妊婦さんの便秘

妊婦さんのお腹

妊娠以前からずっと便秘に悩まされていた方もいらっしゃると思います。
中には、便秘薬を常備薬としている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

妊娠前から飲んでいた薬だからといって、妊娠後も服用するのはNG。

妊娠後の妊婦さんの身体の状態は、妊娠以前とは異なっています。
そのため、便秘薬の成分が妊娠中の身体に好ましくない影響を与えてしまうことも考えられます。

女性は妊娠をすると、ホルモンバランスの変化によって便秘になりやすい状態に。
また、つわりが原因となって減少する食事量に比例して便の量も減少します。
私たちは便意を感じることでトイレに向かいますが、便意を催すためには一定量の便が必要です。
便の量が減少することで便意を感じなくなり、結果的に排便のタイミングを逃してしまうため、便秘が進行してしまいます。
腸内にとどまり続けた便は水分を奪われ難くなり、ますます排便が困難な状況に。
妊娠後の身体の変化にとまどっている中での便秘は苦しいもの。

しかし、自己判断で市販の便秘薬を使用するのは危険です。 便秘薬を使用して便秘を解消したい場合は、必ず、産婦人科のお医者さまに相談しましょう。

過去に便秘薬を使ったことのある方でも、使用は慎重に

過去に便秘を患って、便秘薬を使用した際、ごく少量だけ使用したにもかかわらず、激しい腹痛や下痢を経験された方はいらっしゃいませんか。

便秘薬の成分が身体に合っていないために、こうした症状が現れることも。

便秘薬を使用したときに何らかの異変を感じたことのある方も、また便秘になってしまったからと言って、安易に便秘薬を使用することはおすすめできません。

 

便秘の症状が重篤化する前に、医療機関に相談を

会話する医師

便秘を解消するための手段は、なにも便秘薬を飲むことだけではありません。
ストレスの解消や、規則正しい生活、食物繊維の摂取を心がけることなど、さまざまな便秘解消方法があります。

しかし、どんな解消法も、便秘薬を使用してすぐに解決したい!即効性がほしい!と思うくらいつらい便秘を抱えている方にはなかなか難しいもの。
自然に解消されるのを待っている間に、便秘が進行してしまう可能性も考えられます。

便秘の症状が重篤化してしまう前に、医療機関に相談しましょう。
妊婦さんの場合は、産婦人科を受診することで、妊娠中でも使用することのできる便秘薬を処方してもらえることも。

便秘といったらすぐ便秘薬!となるのではなく、まずは便秘の症状やお身体の状態を慎重に見極めることが大切ですよ。

 

便秘の解消はもちろん、対策も大切です

「便秘薬が使えないなら、ずっと便秘のままなの…!?」
と心配する必要はありません。

医療機関に相談することはもちろんですが、自分で行える便秘解消法を実践してみてください。
便秘の解消法は便秘の予防対策でもありますから、毎日の継続が大切ですよ。

また、普段から便秘がちでよく便秘薬を使用している方も、「便秘になったら便秘薬を飲めばいいや」と考えてしまうのは危険です。
便秘薬を長期的に服用し続けると、便秘薬の刺激に腸が慣れてしまって、便秘薬を飲んでも便秘が解消されない可能性が考えられます。
同時に、刺激性便秘薬を長期連用することで、副作用である大腸メラノーシスが発症する可能性もあります。
苦しい便秘を解消してくれるはずの便秘薬で苦しい思いをしないためにも、便秘薬の使用は慎重に検討しましょう。

便秘薬に頼らない自然なお通じを目指すためには、生活習慣を見直すことから始めてみましょう。

便秘の解消・対策のために心がけたいポイントについて、次回「便秘薬に頼らず自然なお通じを目指す!〜便秘の解消・対策法〜」でご紹介します!