便秘薬の用法・用量について

2017.1.2

 薬にはすべて用法・用量が定められています。
今回は、薬の用法・用量についてお話したいと思います。

薬の用法とは、薬を正しく使用するための使用方法を示したもの

食前と食後と食間
主に、薬を服用する日数や回数、服用するタイミング、
どのように使う薬なのか(飲み薬、目薬、貼り薬等)が記載されます。

たとえば、市販されている薬のパッケージに「食前にお飲みください。」等の
文言を見たことがあると思いますが、この「食前」というのが
「薬を服用するタイミング」です。


薬の用法は適当に決められているのではなく、きちんと理由があって決められています。
食事の前後や空腹時で胃の状態が異なることや、複数の薬が処方されている場合は、
薬同士の影響にも気をつけなければいけません。

こういったことを考慮して、用法は決められているのです。

「食前」は、食事前20~30分が目安

食前とは言葉の通り、食事の前のことです。

食事の前20~30分を目安に薬を服用します。薬によっては、
食直前(10分程度前を目安)もあります。 

たとえば・・・

・吐き気止め:食後の吐き気を抑えるために、食前に服用する。

・糖尿病の治療薬:食後に血糖値が上がるのを防ぐために、食前に服用する。

「食間」は、食後2時間が目安

食間はよく勘違いされることがありますが、食事の最中ではなく、
食事と食事の間のことです。食後2時間を目安に服用します。

ちょうど小腹が空いて、おやつが欲しくなる頃ですね。

しかし、食間に飲む薬というのは、胃の中が空に近い方が良く効くのです。
食間に服用する薬としては、胃潰瘍や腎不全の治療薬などがあります。

食間の薬を飲むときにはおやつは食べずに、
食べてもおやつとの間を置くようにしましょう。

 

「食後」は、食後30分以内が目安

食後とは、食事後30分以内のことを言います。薬によっては、
食直後(食後10分以内を目安)もあります。

「飲み忘れを防止するため」に食後に服用する薬も多いです。
また、食後に服用しないと効果が十分に表れないものや、
副作用が出やすくなるものもあります。

しかし、食後30分くらい経つと、薬を飲み忘れてしまうことも多いのではないでしょうか。

なので30分にこだわらず、食事の直後に飲んでも構いません。

他にも薬を飲むタイミングとして、起床時や就寝前、〇時間毎、頓服などがあります。

薬の用量とは、決められた1日分、1回分の服用量のこと

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用量を守ることにより薬の血中濃度を保ち、薬の正しい効果が発揮されます。

頭痛の時に、「症状が軽いから、薬は半分だけでいいや。」と自己判断して用量通りに
飲まない方がいらっしゃるようですが、これでは薬の血中濃度が上がらず、
全く効果が出ない、という可能性もあります。


また、子どもに薬を飲ませたいのに、
手元に子ども用の薬がない場合に大人用の薬を少なくして与える方もいるそうです。

しかし、子どもに与えるから単純に大人より少なくすればいいのかと言えば、
そんなことはありません。

たとえば、市販の解熱鎮痛薬にアスピリンという成分が含まれているものがありますが、
これは15歳未満の子供には使えません。

子供が熱を下げるためにアスピリンの入った薬を服用すると、
脳の炎症などを起こすライ症候群のリスクが高まります。
最悪の場合は死に至り、症状が重ければ脳障害として後遺症が残ります。

また、大人と違い子どもはまだまだ内臓の機能などが未熟であり、
安易に大人の薬を与えるのは危険です。

子どもの場合は特に、年齢や体重によっても細かく薬の量が違いますので、
大人の薬を自己判断で飲ませることはやめましょう。

便秘薬も用法・用量を正しく守ろう

便秘薬の用法・用量を守らずに服用してしまい、腹痛や下痢などの不快な症状に悩まされたことのある方もいらっしゃると思います。

便秘薬は、効果の個人差がとても大きい薬なので、自分で調整が必要な薬です。
初めは少ない量から飲み、用量内で徐々に薬の量を増やしていき、
適切な量を見つけて服用することが大切です。


ここでご紹介する「昭和便秘のおくすり」は、3種類の生薬から作られた便秘薬です。
更に添加物無添加天然成分100%でできています。

朝にお通じが欲しい方は、就寝前に服用することをおすすめします。
朝以外にお通じが欲しい方は、お通じが来てほしい時間から逆算して、
5~6時間前の空腹時に便秘薬を服用することをおすすめします。


ただ、日中は夜中よりも腸の動きが活発なので、
効果が出る時間が多少早まる可能性もあります。

どんな薬でもそうですが、用法・用量を正しく守って服用することにより、
最大限の効果を発揮します。

用法・用量を守らずに自己判断で服用してしまうと、
思わぬ副作用に見舞われることもありますので、注意してください。


薬剤師 木全