便秘薬の成分「生姜」とは?

2016.6.27

「昭和便秘のおくすり」の成分のひとつが「生姜」です。
からだを温めるため、日常的に摂られている方も多いのではないでしょうか。

漢方ができる前から、中国には「本草学」という学問がありました。
本草学の集大成である本草網目という書物には、「生姜は百邪を防御する」と書かれています。

ずいぶん大きな言いようにも思えますが、なぜだかお分かりでしょうか?

生姜は、健康に嬉しいあらゆる効果を発揮してくれるためです。

ここでは、そんな生姜の持つポテンシャルをご紹介していきます。

 

生姜とはどんなもの?

 

drug_illust_010

 生薬においての生姜は「しょうきょう」と読み、しょうがの根茎のことを指します。
中国では、なんと紀元前500年の昔から薬として使われていました。

日本での呼び分けはあいまいですが、生のものを生姜、乾燥させたものを乾姜(かんきょう)と呼ぶのが基本です。
生姜と乾姜、それぞれに良いところがあって、これを活かして、症状の改善に役立てています。

 

温めると進化する、生姜の効能

生姜は生で食べる時と、加熱・乾燥させて食べる時では、効能が大きく違います。
主成分のジンゲロールがショウガオールという成分に変化するためです。

生で食べる時はジンゲロール

intestine_illust_018

生の生姜に含まれる辛味の成分です。
様々な効果があり、これだけでもまるで万能薬のようです。

・血行を良くする
・咳やたんなどの風邪症状をやわらげる
・発汗による解熱効果
・吐き気を抑える
・殺菌効果
・胃腸を刺激して元気にする

いかにも健康に良さそうな並びです。
からだ全体の調子を整える効果が大きいのですね。

ジンゲロールが血行を良くするのは、主にからだの表面や末端、つまり手足です。
生で生姜を食べる時は、このことを頭に入れておくと良いかもしれません。

 

加熱するとショウガオール

生姜とお風呂を思う腸

ジンゲロールは加熱や乾燥によってショウガオールに変化します。

シャワーでからだの表面をさっと温めても、お風呂場を出たとたんに寒く感じませんか?
湯船に浸かった時は、からだが内側から温まって、お湯からあがった後も体温が長持ちしますよね。
このシャワーを浴びた状態がジンゲロール、湯船に浸かった状態がショウガオールの効能だと思ってください。

ショウガオールはジンゲロールよりからだを芯から温める効能を持ちます。
からだの芯とはどこかというと、内臓です。

生姜本体を温めるとからだはもっと温まる、と覚えると良いでしょう。
ちなみにショウガオールは辛味も増えますので、やはり摂取はほどほどにしましょう。
舌がピリピリします。

 

まとめ


intestine_illust_019

いかがだったでしょうか?

・からだを温め体調を整える
・胃腸の働きを促進する

生姜のこんな効能についてご説明してきました。

そのままでも効果を発揮する生姜ですが、単体で薬として飲まれるよりも、他の生薬と組み合わせて使われていることが多いのです。

「昭和便秘のおくすり」でも、便秘薬の主成分である大黄に、生姜と芍薬が加わっています。 ここでの生姜は、乾燥させたものを使用しているため、芯からからだを温めます。大黄の便秘解消の効能を保ちながら、大黄による冷えを防ぐ重要な役割を担っています。

添加物を入れず、生姜をはじめとした天然の素材にこだわった「昭和便秘のおくすり」。
効き目がやさしい便秘薬をお探しの方に、自信をもっておすすめします。

薬剤師 木全