「便秘薬ってどんな成分が使われているんだろう?」
便秘が辛いときにお世話になる便秘薬ですが、成分表示を見てもどの成分が何に作用しているか分かりづらいですよね。
特に漢方薬にはどのような薬が使われているのかわからず、とっつきにくい方も多いはず。
今回は「昭和便秘のおくすり」の主成分として使われている大黄についてご説明していきます。
長い歴史を持つ漢方の歴史が大切にしてきた、大黄が持つ便秘解消効果もご紹介していきましょう。
漢方の王様、大黄とは?
大黄の活躍の場は「日本」にも
原料となる大黄は大型の木にはならないタデ科の草本で、なんと高さ最大3mにも達する珍しい植物です。
50センチにも及ぶ大きな葉をつけ、茎も太いのが特徴です。
黄白色か紫紅色の鮮やかな小花を咲かせ、何年も種を付けながら生き続ける多年草です。
この植物の茎(茎の付け根と根の間にできた芋のような部分)を乾燥させたものが生薬となります。生薬として採取できるまでに少なくとも4年の月日が必要です。
1年程度で収穫できるものではないだけに、値段も高くなります。
大黄は漢方医学では将軍とも呼ばれている重要な生薬です。
その理由は漢方において、飲めば体内の病毒を追い払う力がたいそう強く、おおいに頼もしいことから来ていると言われているのです。
奈良の正倉院に納められている御物の中にもこの「大黄」が収蔵されていて、その作用が確かで貴重であったことがうかがえます。
また、その歴史はたいへん永く、薬として使用する事は人間の英知とも言えるでしょう。生薬としては中国で栽培されたものが輸入されます。
大黄にも多くの種類があり、中でも金紋大黄が有効成分を多く含み、良品とされています。
「昭和 便秘のおくすり」は金紋大黄の中の重質系の大黄を選んで使用しています。
日本古来の大黄の種類は有効成分が少なく、薬用に適さないのです。
今は品種改良された信州大黄が北海道などで生産されています。
大黄がどんなものかは頭にイメージできたでしょうか?
次は大黄の効能をご紹介しましょう。
「便秘将軍が持つ特性や効果効能は?」
大黄がどんなものかは頭にイメージできたでしょうか?
次は大黄の効果や効能をご紹介しましょう。
まず、大黄が持つ特性として、色々なタイプの人に幅広く処方される薬材の一つです。他の漢方薬の場合、虚弱な人には相性が合わず使えない事があります。
逆に体力をしっかりつけている人にも適さない薬があるので、適材適所で薬材が配合されるわけですが、大黄は多くの処方に配合されます。そんな大黄には腸のぜん動運動を助けてくれる働きがあります。
腸が持っている元々の力を支えてくれるのですが、摂取し過ぎると効き過ぎてしまうことがあります。
実際に例として広く使われていて有名な薬が、大黄甘草湯です。
こちらは2種類の生薬を組み合わせ、シンプルに仕上げた漢方薬です。
日本でも有名で、医療の現場でも使われている漢方薬です。
食事の時に吐き気をもよおす人に用いるとよいと言われています。
つまり、便秘の結果、食欲が無い人に効果的ということです。
「昭和 便秘のおくすり」は大黄と生姜と芍薬で出来ています。
従って、「昭和 便秘のおくすり」は、大黄甘草湯に似てはいます。
しかし漢方薬ではないのです。
この違いとしては、大黄が主薬で
・甘草がサポート役
・生姜と芍薬がサポート役
であるかの違いです。
「昭和 便秘のおくすり」は、言わば「漢方に習った薬」と言えるでしょう。
大黄の話に戻って、大黄は飲むと体を冷やすと考えられています。西洋医学では大黄は寫下薬(便秘薬)として用いらます。
「頼りになる将軍とその家来」
「昭和便秘のおくすり」では、大黄の副作用をしっかりと補ってくれる二つの生薬が入っています。
大黄による冷えを解消するために「生姜」が腸を温め、もう一つの副作用である緊張を、「芍薬」がリラックスさせほぐしてあげるのです。
先陣を切って戦う便秘将軍の後ろで二人の家来がしっかりとバックアップしているというわけですね。
本当に必要な自然由来の生薬の成分で支え合わせるこの配合だからこそ、「昭和便秘のおくすり」はお腹に優しく、夜に服薬すれば朝にはスッキリとした便意を促します。
大黄は、お腹にたまった便や毒素を身体から追い出してくれる頼れる将軍様です。
どんな人にでも使うことが出来るからこそ、様々な薬に活用されているのです。