便秘薬の成分「センナ」とは?

2017.4.10

「センナ」という成分は、聞いたことがある方が多いと思います。
今回はセンナについて解説していきたいと思います。

 

センナとは


pixta_19731971_Mセンナとは、インドで栽培されている常緑低木の小葉から作られたものです。

アフリカ地方でもセンナは作られており、野生のものと栽培されているものがあります。

形状の差・成分の違いはごくわずかだと言われています。

センナは大変効果が強いため、葉と実の部分が医薬品扱いとなっています。

ちなみに、センナ茶という商品名を耳にしたことがある方は多いと思いますが、センナ茶はセンナの茎の部分を使ったお茶なので、医薬品ではなく食品扱いになります。

 

センナの効果


センナにはセンノシドという成分が含まれており、これは緩下剤(かんげざい)として使用されています。
このセンノシドが、便秘解消に有効な働きをしてくれるのですね。

ちなみに、緩下剤の反対は「峻下剤(しゅんげざい)」と言います。
こちらは、即効性があるけれど、腹痛や吐き気などの副作用に襲われやすい下剤です。

食中毒などで胃や腸の中のものを早く出してしまわなければならない場合に用います。

下剤は大きく分けて、この緩下剤と峻下剤に分けられますが、便秘薬の大半は緩下剤となっています。

センノシドには腸を刺激して、ぜん動運動を活発にし、排泄を促してくれる効果もあります。

 

センナの使用上の注意点


センナの含まれている便秘薬を長期的に使用することはおすすめできません。

但し、センナは大変効果の優れた便通改善作用があります。効果はしっかりあります。

例えば、便秘がひどいときのスポット的な使用や、旅行など環境の変化により便秘になられた時など、短期間だけ使うことをおすすめいたします。

また、センナに限ったことではないですが、便秘薬は用法・用量を守って服用しましょう。

センナは正しくお使い頂ければ、便秘解消に効果が期待できます。

 

センナは天然のプロドラッグ


プロドラッグとは、そのままでは活性の低い薬を体の中で代謝させることで活性化し、効果を表す薬のことを言います。

薬は具合が悪い時などに役に立つと思われていますが、これはあくまでも人間目線の話です。
体内に入った薬は、体にとっては異物に他なりません。

しかしプロドラッグは、元の形のまま摂取された時には薬の作用を起こしませんが、体内で代謝されたときに初めて効果を発揮する薬であります。

つまりプロドラッグは、薬の吸収性を改善し、副作用の軽減や作用の持続化が期待できるのです。

今では、必要な場所に薬の成分を届けるという考えが主流ですが、体への負担は大きいことがあります。

しかしセンナは天然のプロドラッグなので、腸で分解される前のセンナには副作用はなく、成分を大腸まで届けることができるのです。

便秘薬で自然なお通じを


朝からスッキリ

 

ここまでセンナについて説明してきましたが、センナに含まれている成分・センノシドは、昭和便秘のおくすりに使われている大黄にも成分として含まれております。

大黄もセンナと同様に、便秘解消のために大いに活躍してくれます。

昭和便秘のおくすりには大黄の他に、生姜、芍薬という、大黄の効果をサポートしてくれる生薬も入っています。

用法・用量を守り、無理なく自然なお通じを叶えましょう。

薬剤師 木全