子どもに便秘薬を使うときは慎重に!用法・用量は必ず守りましょう

2016.7.15

 

子供と便秘薬


子供が便秘薬を服用する場合は、大人との違いに注意することが大切です。

使用を控えたい便秘薬


Pregnant_illust_006便秘薬にもさまざまな種類のものがありますが、そのうち「刺激性下剤」というタイプの便秘薬に関しては、子供への使用は慎重にお願いします。

この便秘薬は市販の中では最も一般的ですが、まだ体の小さい子供にとっては効果が強すぎる可能性があります。

便秘で苦しみ、さらに腹痛や下痢を起こしてしまうと、子供にとってはつらい記憶になります。
排便という行為そのものを苦手と感じ、慢性的な便秘につながってしまうかもしれません。

お子さんが苦しんでいるのがかわいそうで、今すぐ便秘を解消してあげたいというお気持ちもあるかと思います。
しかし、安易に強い薬を使うことは子供にとって大きなストレス になりかねません。便秘への対処は慎重に行いましょう。

子供に適した便秘薬


Pregnant_illust_005・酸化マグネシウム系の便秘薬
硬くなった便に水分を含ませることでやわらかくして、排便を促してくれます。 

・坐薬
腸の働きを促す作用があります。即効性が高いので、重い便秘で苦しんでいる子供には効果的です。


・浣腸
今も昔も、子供の便秘解消の主流とされています。
小さい子供は飲み薬を嫌がってしまうことも多いので、親が使用をサポートできる浣腸は重宝されています。即効性が高いです。

また、腸を刺激する便秘薬の中でも、小児科で処方されるものは比較的効き目が穏やかで、 子供が使っても安全とされています。
「ピコスルファートナトリウム」という成分が含まれ る便秘薬がよく処方されますが、腸粘膜に作用して大腸の動きを活発にしてくれます。

赤ちゃんと便秘薬


Pregnant_illust_001新生児や数か月の乳児に便秘薬を使うことは、さらに心配という方が多いと思います。 乳児の場合も先にご説明した通り、刺激の強い大人用の便秘薬の使用は避けてください。

基本的には、小児科を受診して薬を処方してもらうことをおすすめします。
小さいうちから薬を使うと、薬に頼ることがクセにならないかと心配して、赤ちゃんの便秘が続いても病院を受診しない方も多いです。
しかし、乳児の便秘も大人と同じく、長期化すると治りにくくなっていきます。

医師の指導のもとに、正しく便秘薬を使えば、乳児に悪い影響はありません。
言葉を話せない赤ちゃんは、泣いたり、機嫌を悪くしたりして、便秘の苦しさを訴えています。

適切な薬を使い、早くすっきりさせてあげることが、赤ちゃんにとっても、親御さんにとっても良いことだと思います。

子供の便秘にもさまざまな原因がある


大人と同じく、子供や乳児の便秘にもさまざまな原因があります。 体が出来上がっていない子供に刺激の強い便秘薬を使用することは、リスクを伴います。

市販の便秘薬の効果が不安な場合は、自己判断で使わないようにしましょう。
子供の便秘への対処は、慌てず慎重に、ということを心がけてください。
便秘薬を使う場合は小児科に相談して、子供にとって安全な薬を処方してもらえば安心です。

お子さんが便秘薬で便秘を解消できた時は、副作用の腹痛などで排便そのものを苦手になってしまわないよう、親御さんたちが「がんばったね」「えらいね」などの言葉をかけて、 フォローしてあげてくださいね。

薬剤師 木全