便秘薬の副作用で注意すべきこと

2016.7.15

 

薬の飲み過ぎは、腸からすれば「強制労働」


intestine_illust_016薬によって、効果や効能は違やため差はありますが、大なり小なり薬というものには副作用があります。

便秘薬の使い過ぎによる副作用はどうして起こるのでしょうか?少し考えてみましょう。

酸化マグネシウムや硫酸マグネシウムに代表される塩類下剤は、 大腸で便から水分を吸収しすぎて、便が硬くなってしまうのを防ぐ効果があります。これには浸透圧というメカニズムが働きます。

塩類下剤は身体に吸収されにくいので、便に留まって浸透圧を上昇させます。
すると大腸の壁から水分が吸収されにくくなって、便が柔らかくなり、出やすくなります。

しかし、小腸では栄養素の吸収も抑制してしまいますので、 連用すると栄養状態が悪くなる危険性があります。
また、マグネシウムは本来吸収されにくいのですが、 吸収されると高マグネシウム血症を招き、腎臓や心臓に疾患がある人は要注意となります。

大腸刺激性下剤は、便秘になって動きが悪い大腸をむりやり動かします。 大腸の中には硬い便があって、大腸の収縮を受け付けません。
このような状態では腹痛が起きてしまいます。 薬が効きすぎると痛みも増します。 しかし、便通がつくと痛みも治まります。

また効きすぎてしまうと下痢になってしまいます。 大腸にとっては大変な肉体労働です。
そんなつらい肉体労働を腸にずっと続けさせていれば、腸も疲れてしまいますよね。

もし、そんな状態で次々と便秘薬を飲んでしまったら、 腸の感覚は少しずつ鈍っていきます。また、大腸に色素沈着が起こることもあります。

その結果、薬がないとお通じがこない体になってしまう可能性もあるのです。

つまり、便秘薬の過剰な摂取は腸の機能を失わせてしまう危険性があるというわけですね。 服用時は、用法用量を守り飲み過ぎないことが「おなか想い」です。

一般的な便秘薬の中にこそ潜む危うさとは


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便秘薬も薬ですから、効果と副作用をあわせ持っています。 実際に便秘薬に使われている成分として副作用が分かりやすいのは以下のものがあります。

刺激性下剤
 長期連用により、習慣性を生じることがあります。
 さらに、大量に長期間使用を続けると 大腸メラノーシスを
 発症する危険性もあります。

膨張性の下剤
 水分を含むと膨張する材質を持つカルメロースカルシウムで、
 腸を刺激します。
 腸が細い方の場合は、途中で詰まってしまう可能性もあります。

マグネシウム系便秘薬
 吸収しにくい塩類を腸まで届け、腸に水分を与えます。
 マグネシウムを摂取すると、心臓病の方は心不全の原因となる事もあります。
 他にも肝臓などの内臓にマグネシウムが溜まり、
 高マグネシウム血症となる危険性もあります。

持病があり、市販薬を購入する場合は、自己判断だけに頼らず、使用しても問題のない薬なのか医師に相談してください。

自然由来、漢方生薬の三銃士


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ここまで副作用の事をお話してきましたが、「心配なことの多い便秘薬の現状を打破しよう!」と考え開発されたお薬をご紹介しましょう。
昭和便秘のおくすり」です。

昭和便秘のおくすり」は自然界にしか存在しない3つの生薬を使った便秘薬です。主成分には大黄が使われているので、腸の働きを助ける作用があります。

大黄の副作用には冷えと腸内筋の緊張があります。
しかし、残り2つの生薬である生姜が身体を温め、芍薬が筋肉をほぐしリラックスさせることで未然に副作用を防ぐという、漢方の三銃士ならではの連携があります。

薬剤師 木全