妊娠後期の便秘を解消して、笑顔で赤ちゃんを迎えましょう

OKサインの妊婦さん
2017.6.9

 「すっかりお腹が大きくなって、だんだん動くのが大変になってきた…」
妊娠後期にさしかかると、妊婦さんのお腹はこれまでよりもさらに大きく膨らんできます。

お腹の中の赤ちゃんがすくすく育ってきている証拠として嬉しい反面、便秘の症状に悩まされている、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

女性は妊娠すると、ホルモンバランスの変化により便秘になりやすくなるもの。
また、つわりの影響で満足に食事ができず、食事量や食物繊維の摂取量が減少したことにより便秘がちになってしまったというケースも。

妊婦さんはこうした理由から便秘がちになりやすいと言えますが、妊娠後期に差し掛かると、さらに便秘が悪化してしまう場合があります。
妊娠後期に便秘が進行してしまう原因としては、以下のことが考えられます。

 

大きくなった子宮が腸を圧迫する

妊娠後期に入り、出産が近づくにつれて、妊婦さんのお腹はどんどん大きくなっていきます。
このとき子宮は、妊娠前と比べて約800倍大きく、そして約20倍重くなると言われているんです。
大きくなった子宮が体内で腸を圧迫し、腸内の便がスムーズに移動できなくなってしまうことで、便秘が引き起こされてしまう可能性が考えられます。

 

睡眠不足により自律神経が乱れる

顔をしかめる妊婦さん

お腹が大きくなってくると、仰向けに眠っていることが難しくなります。

仰向けの体勢で横になり続けると、お腹の重みによって腰が圧迫され、腰痛に発展してしまうことも考えられます。
さらには、寝返りを打つこともむずかしくなるため、眠りが浅くなってしまいがちに。
ぐっすり眠ることができない時間が続くと、睡眠不足になってしまいますね。

睡眠不足は、自律神経を乱す原因となります。
腸の働きは自律神経によってコントロールされているため、自律神経のバランスが乱れることで、腸の働きも正常に機能しなくなってしまいます。

お腹が大きくなったことで運動不足になる

大きくなったお腹はとても重たいもの。
これまでは難なくこなせていた動作も、お腹が大きくなるにつれてどんどん大変になっていきます。

そのため、散歩などのちょっとした運動も億劫に感じられ、運動不足になってしまいがち。
確かに、運動不足は便秘の原因となりますが、これまでとは体型が大きく異なる妊婦さんですから、無理な運動は転倒や怪我の危険性が考えられます。
妊娠後期に入ってから運動をする場合には、補助や手助けをしてくれる人といっしょに行いましょう。

 

貧血のために鉄剤を飲んでいる

妊娠後期に差し掛かり、貧血と診断された方もいらっしゃると思います。

貧血を改善する鉄剤は、便秘の原因となることも。
鉄剤を飲み始めてから便秘気味になって苦しいという方は、産婦人科のお医者様に相談してみましょう。

 

十分に「いきみ」が行えない

「いきむことで、赤ちゃんに影響がないかと怖くって…」 大きくなってきたお腹では十分な力も入りづらく、いきむことが難しくなります。

切迫早産と診断された方、または臨月に差し掛かり子宮口が開き始めているという方を除いては、基本的に、トイレでのいきみが流産や早産につながってしまう心配はないと言われています。

だからと言って、いきみっぱなしになってしまうのは危険です。
いきみ続けると血圧が上昇するため、めまいを感じ、転倒する可能性も。
また、肛門に負担がかかることで、痔になってしまうことも考えられます。
強くいきむのではなく、自然な便意によるお通じを迎えましょう。

自然なお通じのためには、毎日の継続が大切

妊娠後期に突入すると、臨月まであっという間です。
出産を控えて、色々と慌ただしくなってくる頃だとも言えます。
めまぐるしい環境変化に、ストレスを感じる方も少なくありません。

ストレスもまた、自律神経を乱す要因です。

便秘の症状が、妊婦さんのストレスの原因となってしまわないよう、便秘を解消して、元気な赤ちゃんを出産しましょう!

ここからは、自然なお通じを迎えるためのポイントをご紹介します。

 

朝食をしっかり食べることから始めましょう

朝、準備するのが億劫だからと、朝食を抜いているという方も多いのではないでしょうか。

夜、私たちが眠っているあいだ、胃腸は次の活動を待ってスタンバイしている状態です。
スタンバイしている胃腸への合図となるのは「朝食」です。
朝食を食べることで、「胃・結腸反応」が起こります。

これは、排便するための自然な便意と言えます。
朝食を食べることとトイレに行くまでを1セットと考えて、便秘の解消を目指しましょう。

また、便秘解消のためには、食事の内容を見直すことも大切です。

 

水溶性食物繊維を摂取する

アボカド

便秘解消と聞いて思い浮かぶのは「食物繊維」ですね。
食物繊維は、「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」の2種類に分けられます。 不溶性食物繊維は、水分を含んで膨らむため、便のかさを増す材料となります。
水溶性食物繊維は、水分を含むことでゲル状になり、便の移動をスムーズにしてくれます。

便秘の症状に苦しんでいる最中に、不溶性食物繊維ばかりをたくさん摂取するのは逆効果。

不溶性食物繊維によって便のかさが増えると、かえって苦しくなってしまいます。
腸内での便の動きをスムーズにしてくれる「水溶性食物繊維」を意識的に摂取して、お通じを目指しましょう。

水溶性食物繊維が多い食材としては主に、
 ・アボカドやオクラ、エシャロット
 ・なめこ ・わかめ、めかぶなどの海藻類
 ・麦ごはん、納豆
などが挙げられます。

また、テレビで紹介されたことで話題になった「根昆布水」もおすすめです。
スーパーなどで購入することのできる「根昆布」を、キッチンバサミなどで細かく刻んでミネラルウォーターに漬け込んでおくだけ。
一晩も経つと、昆布からぬるぬるとした成分が溶け出してきます。
お出汁として調理に使うことはもちろん、そのまま飲むこともできる根昆布水で、手軽に水溶性食物繊維を補給してみてはいかがでしょうか。

 

水分補給をする

「動いていないから汗もかいてないし…」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、実は私たちは眠っているだけでコップ1杯分もの汗をかいているんです。
便は腸内にとどまり続けていると、どんどん水分を奪われ硬くなるため、ますます排便が難しくなってしまいます。
スムーズな排便のためには、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

無理のない範囲で身体を動かす

掃除機をかける妊婦さん

妊娠後期に入って、動悸・息切れの症状が現れ始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
息苦しさの中では、「運動」もままなりませんよね。

「でも、便秘解消のためには、運動不足も解消しなきゃいけないし…」 なんて無理をするのは禁物です。
足腰を痛めたり、体調を悪くしてしまうことも考えられます。

家の中で掃除機をかけるだけでも、立派な運動になります。
家事をゆっくり丁寧に行うだけでも、意外と身体を動かすことになります。
つらくなったらすぐに腰を落ち着けられる室内であれば安全です。
無理のない範囲で身体を動かしていきましょう。

便秘の症状を抱えたままでは、気分も重く沈みこんでしまいますよね。 これからやってくる赤ちゃんを笑顔で迎えられるよう、便秘解消を目指しましょう!