下剤について知ろう

2017.7.17

 

下剤と便秘薬は基本的には同じもの

下剤も便秘薬も、同じ瀉下薬(しゃげやく)と呼ばれるもので、排便を促す作用があります。 この二つは基本的に同じものです。

便秘薬(下剤)は、便秘改善のために服用するお薬ですが
手術前や検査前に腸管を洗浄するために使われることもあります。



toilet_illust_004

便秘改善のための下剤

便秘を改善するために服用する下剤には様々なものがあります。


◇刺激性下剤

大腸の動きを活発にして便の排便を促します。

◇塩類下剤

腸内の浸透圧を上昇させ、腸内に水分が移動することで便を柔らかくします。

◇膨潤性下剤

腸内で水分を吸収して便の嵩を増大させるとともに、便を柔らかくします。

◇浸潤性下剤

界面活性作用により便の浸透圧が上昇し、硬い便に水分を浸透させやすくし便を柔らかくします。

どのタイプのお薬がよいか自分の便秘の症状や体質、生活スタイルにあったものを選びましょう。

おくすりのさらに詳しい内容についてはこちらの記事を参考になさってください。  →第1章 便秘薬の種類のページへ

 

検査・手術のための下剤


◇大腸の内視鏡検査の前処置

 大腸の内視鏡検査の前には、大腸の中を空っぽにする必要があります。
腸内に異物が残っていると検査ができなくなるのですね。

検査の前日の夜には、検査の時間に合わせて「○時以降は食事を摂らないように。」という 指示が出されます。
そして、検査当日に下剤を飲み、腸を完全に空っぽにします。

この時飲む下剤は、2 リットルほどの腸洗浄液になります。(病院によって違いはあります。) この腸洗浄液を 15~30 分ごとに飲み、その都度トイレに行くことで、腸をきれいにしていくのです。

想像しただけで辛そうですが、検査のためなので頑張って飲みましょう。



doctor_illust_004

◇バリウム検査後のバリウム排出に

胃の検査をする際に、バリウムを飲むことがあります。

このバリウム、胃の検査には大変有効なのですが、凝固作用があり体に吸収されないので、下剤を服用して排出を促さなければなりません。

排出がうまくいかないと、最悪の場合腸閉塞になる可能性があります。 異常を見つける検査のために服用したのに、病気になってしまっては困りますね。
ですから、バリウム検査後に下剤を飲むことが必要なのです。
個人差はありますが下剤を飲んでから 4~8 時間ほどで下剤の効果が出てきます。

下剤を飲む際には、多めの水で飲むようにすると、下剤の効果が出やすいので、もしもバリウム検査後に服用する際には、参考にしてみてください。

 

◇手術前の処置

手術前にも、下剤を飲む必要がある場合があります。 

全身麻酔の手術の場合、麻酔の影響で腸のぜん動運動は普段より活発になります。 しかし、麻酔には筋肉を緩ませる作用があるので、肛門を締めている括約筋も緩んでしまうのです。
その結果、便が流れ出てしまい、不衛生な状態になり、便から出た菌から感染などを起こしては大変です。
それを防ぐために、手術前には腸を空っぽにする必要があります。

薬を正しく使って便秘解消

下剤の用途について、お分かりいただけたかと思います。
便秘の解消だけではなく、医学的な処置の前後にも、下剤が必要なのですね。

病院の指示で下剤を服用する分には、病院内で服用する場合も多いと思うので大丈夫かとは思いますが、 便秘の解消を目的として服用する場合には、用法・用量を正しく守ってお使い頂くことが大切です。
便秘解消でお困りの際には、昭和製薬が開発した「昭和便秘のおくすり」をお使いになってみてはいかがでしょうか。
生薬でできたおなか想いの便秘薬になっています。
こちらも用法・用量を守って、すっきりと便秘を解消して頂ければと思います。

 

薬剤師 木全