妊婦さんがホルモンの影響で便秘になった時は受診しましょう ~妊娠中の便秘の原因~

2017.7.19

妊娠中の方にとって、身体的にも精神的にも苦しい症状のひとつである、便秘。

「妊娠をしてから、突然便秘になってしまった!」
という方は、実はたくさんいらっしゃいます。
なぜ、妊娠後は便秘になりやすくなってしまうのでしょうか。
妊娠後の女性のからだには、さまざまな変化が起こります。
その変化から、便秘の原因を探っていきましょう。

黄体ホルモンの分泌による便秘

妊娠をすることによって、黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌量が多くなります。
黄体ホルモンとは女性ホルモンのひとつで、受精卵の着床を助ける、妊娠持続に作用する働きがあります。
妊娠状態を安定させて流産を防ぐ役割を持っていますから、妊娠と出産には欠かせない、大切なホルモンなのです。

一方で、腸の働きを抑制する作用もあるのが、この黄体ホルモンです。

腸の働きを抑制することで、 便を排出させる蠕動(ぜんどう)運動が弱まり便秘になってしまうのです。

食生活の変化による便秘

つわり症状がある妊婦さん

妊娠初期、つわりに悩まされる方もいらっしゃると思います。

「吐きづわり」や「においづわり」といったつわりの症状が出た場合、さまざまなにおいに敏感になり、妊娠前には大好きだった食べ物のにおいも受け付けなくなり、食事から遠ざかってしまうことがあります。

便意を催して排便に至るまでには、一定の量の便が必要です。
つわりによって食事量が減ったことにより、便の量も減少することで便秘を引き起こしてしまうのです。

中には水を飲むことさえつらい、という方もいらっしゃいます。
この場合、水分補給も難しいため腸の中の便が硬くなり、ますます便秘がひどくなってしまうことも考えられます。

慢性的な便秘は、ストレスの原因ともなります。
かと言って、
「たくさん食べなきゃ!」「いっぱい飲まなきゃ!」
と無理をする必要はありません。

食物繊維を豊富に含んだものや、身体を温める食べ物を摂取するなど、食事の量よりも、食材そのものに注目しましょう。

また、腸内環境を整えるためにビフィズス菌や乳酸菌を含んだ食べ物を摂取することを心がけると良いでしょう。

固形の食べ物に抵抗のあるかたもいらっしゃると思います。
りんごをすりおろしたものをヨーグルトにかけて食べるなど自分が食べやすい形で、ゆっくりと摂取してくださいね。

即効性はなくとも、食生活を見直すことで、便秘解消に繋がりますよ。

 

精神的なストレスによる便秘

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これから生まれてくる赤ちゃんのこと、自分自身のからだの変化のこと、周りの環境のことなど、妊娠中の女性はさまざまな不安を抱えていらっしゃるかと思います。

妊娠後初めて経験する便秘について、頭を悩ませる方も大勢いらっしゃいます。

便秘の状態がストレスになってしまっては、ママ本人はもちろん、お腹の中の赤ちゃんにもよくないですよね。

便秘は、妊娠中の女性はもちろん、誰にでも起こる症状のひとつです。
決して恥ずかしいことではありません。
出産経験のあるママさんにお話を聞いたり、親しい友人や自分のお母さんに話してみるなど、身近な人に相談してみましょう。
便秘でどうしても苦しいからといって、自己判断で市販の便秘薬を使うのは絶対にやめましょう。

便秘でひどく苦しい場合や、薬を使用したいと考えている場合は、まずは必ず、かかりつけの産婦人科のお医者さんに相談しましょう。
自分のからだや体調と相談しながら、自分に合った方法で便秘を解消して、元気な赤ちゃんを産んでくださいね。